
「座っていると腰が痛い…」
「机に向かうのがしんどい…」
そんな経験から、私は“寝ながらパソコン作業”というスタイルにたどり着きました。最初は試行錯誤の連続だったものの、いまではすっかりこのスタイルが生活の一部に。朝起きて布団の中でそのまま作業に入れる快適さは、時間効率や体への負担を軽減する面でも大きな魅力です。
この記事では、私がどのようにしてこの環境を作り上げ、どんなふうに使っているかを段階を追ってご紹介します。これから寝ながら作業を始めたい方、もっと快適にしたい方の参考になれば幸いです。
1. 現在の作業環境の全体図

まずは作業環境の全体像をご紹介します。
メインの作業場は「普段寝ているマットレスの上」です。ローテーブルのある居間で作業することもありましたが、現在は寝室ですべての作業を完結させています。
朝は枕元のスタンド式モニターアームに設置されたMacBook AirをTouch IDで起動。USBハブを介してモバイルモニターと接続し、仰向けの姿勢のままデュアルモニターで作業を開始できます。
使用スタイルについて
- メインは朝(目覚めて5秒でスタート)
- 夜は胃腸や睡眠への影響を避けるため、基本的に行わない
- 休んですっきりした朝の時間をつかえるので効率的
私の寝ながら作業スタイルは、基本的に“朝活”とセットになっています。目覚めた直後、布団から出ることなくMacBookを起動し、そのまま作業に入れるため、寝ぼけている時間を無駄にせず行動をスタートできます。
これは夜に作業していた頃に比べて、1日のリズムを整える大きな助けになりました。夜は疲れているので結局ダラダラと過ごしてしまいがちです。ほかにも夕食後すぐに横になると胃に負担がかかることや、就寝前にディスプレイを見ると睡眠の質が下がるのも夜に作業を止めた理由です。
朝の時間は思考がクリアで集中しやすいため、資料をまとめたり、ブログの下書きを書いたりと、クリエイティブな作業に特に向いていると感じています。
作業姿勢・体勢とその工夫
- 仰向けに寝た状態でモニターを顔の位置よりやや下に配置
- タブレットスタンドとモニタースタンドを活用し、姿勢に合わせて位置を調整
- マウス・キーボードは無線のため作業しやすい位置に調整
寝ながら作業を快適に続けるためには、体勢と機材配置の工夫がとても重要です。私は基本的に仰向けの姿勢で作業をしており、モニターは目線のやや下にくるよう調整しています。これにより首に負担がかからず、長時間でも比較的楽に画面を見ることができます。また、タブレットスタンドやモニターアームを使えば、微妙な角度の調整も可能なので、自分の姿勢や好みに合わせて柔軟に対応できます。
入力デバイスについては、Bluetoothキーボードとトラックボールマウスを使っています。無線であることによって布団の上でも自由に配置ができ、ケーブルが邪魔になることもありません。特にトラックボールマウスは手首を動かす必要がないため、寝た状態での操作にぴったりです。これらの工夫によって、寝ながらでもしっかりと作業に集中できる快適な環境を実現しています。
どれぐらいコストがかかる?
パソコンを除いて、約3万円〜5万円です。
寝ながら作業環境を整えるために必要なアイテムはさまざまですが、意外と費用は抑えられます。私の場合、すでに持っていたMacBook Airを活用しつつ、モバイルモニターやスタンド類を追加購入しました。以下は参考価格です:
- モバイルモニター:12,000〜20,000円程度
- タブレットスタンド・モニターアーム:各3,000〜6,000円
- Bluetoothキーボード:5,000円前後(Logicool K380)
- トラックボールマウス:3,000〜5,000円
- USBハブ:2,000〜4,000円
- イヤホン(100均):110円
必要なものから少しずつ揃えることもできるので、初期投資としては比較的ハードルが低いのが特徴です。
使用している機材&グッズ一覧
- MacBook Air(M1)
- モニターアーム
- モバイルモニター(13.3インチ)
- タブレットスタンド
- Bluetoothキーボード(Logicool K380)
- トラックボールマウス(EWIN製)
- USBハブ(HDMI対応)
- マイク付きイヤホン(100均)
2. なぜこの環境を作ったのか?
一言で言えば「楽をしたいから」です。
もともとは居間のローテーブルで作業していました。夕食後など座ってさっと作業に入れる手軽さが良かったのです。
ところが長時間座っていると腰や背中に負担がかかり、痛みが出るようになりました。
「なんとか楽に作業できないか?」と試行錯誤する中で、スポーツマットを敷いて寝転がってできないかと思いついたのが最初のきっかけです。
他の選択肢(スタンディングデスク、高級チェアなど)も検討しましたが、
- 設置スペースの問題(狭い部屋)
- 価格面の課題
- そもそも「起きて机に向かうこと自体がしんどい」
- 作業部屋を持つと夏や冬などの冷暖房費が余分にかかる
などのデメリットが判明。
結果として、布団の中でそのまま作業できる形が、自分の性格と生活リズムに合っており、今のスタイルに落ち着きました。
3. 環境ができてからの作業スタイル
寝ながら作業で変わった生活習慣
以前は夜更かしして日付が変わることも多かったのですが、現在は早く起きるために23時台には就寝する習慣が身につきました。
これにより、夜ダラダラ過ごすことが減り、朝に集中して作業するという生活リズムが整っています。
よくする作業内容
- リサーチ作業(Web検索・比較調査など)
- ライティングやメモの作成(思考の整理や原稿作成)
- ネットショッピング(デュアルモニターで比較しながら購入検討)
モニターを2つ使っているため、複数タブを同時に開きながらの作業も快適です。
このスタイルをおすすめしたい人
- 朝の時間を有効活用したい方
- 疲れやすい・腰痛がある方
- 作業習慣が続かないと感じている方
また、在宅ワークをしている方にもおすすめですが、急なビデオ会議がある場合は部屋移動や着替えの手間があるため、環境を整えてから導入するのがおすすめです。
- 長時間座るのが苦手な高齢者や身体に不安のある方
- 子育て中で空いた時間に手軽に作業したい保護者
- 寝たきりの時間が多いがクリエイティブ活動をしたい方
- 小さな住居でスペースに制限がある一人暮らしの方
4. 実際に使って感じたメリットと課題
✅ 良かった点
- 寝たままでも作業ができ、体への負担が少ない
- 起きてすぐ作業できるので時間効率が良い
- 暖房をつけなくても布団の中で暖かく、光熱費も節約
寝ながら作業を取り入れてから、最も実感しているのは身体的な負担の軽減です。
これまで長時間の作業で悩まされていた腰痛や背中の疲れが大幅に減りました。仰向けでリラックスした状態で作業ができるため、姿勢を気にしすぎることなく集中力を維持できます。
また、朝目覚めてすぐ作業に入れることで、1日のスタートダッシュがしやすくなり、生活リズムの安定にもつながっています。冬場は暖房を入れずに布団の中で作業できるため、光熱費の節約にもなっています。
さらに、モニターを2画面にしたことで、調べ物と書き物を並行して進めやすくなり、作業効率もアップしました。
総じて、負担を減らしながら成果を出せるスタイルとして非常に満足しています。
⚠ 改善したい課題
- 寝返りが打ちづらい配置のときがある
- 長時間になると手首が疲れる → クッションなどで調整検討中
- キーボードの手元が見えづらい → タッチタイピング練習中
❗ デメリット・注意点
- ベッド環境だと対応できるモニターアームやスタンドが限られる
- 急なオンライン会議などには対応しにくい(背景や服装などの準備が必要)
- 作業と休息の境界が曖昧になるため、メリハリをつけにくい
- 没頭しすぎて体を動かさないと、むしろ肩こりや血行不良につながる恐れがある
- 寝返りが打ちづらい配置のときがある
- 長時間になると手首が疲れる → クッションなどで調整検討中
- キーボードの手元が見えづらい → タッチタイピング練習中
寝ながらパソコンには多くの利点がありますが、いくつか注意すべき点も見えてきました。
まず、ベッドや厚めのマットレスを使っている場合、モニターアームやスタンドの高さが合わず、設置に苦労することがあります。急なビデオ会議が入ったときに、部屋の片付けや着替えに手間取ることも。
布団の中で作業を続けていると、作業と休息の境目が曖昧になり、気づかぬうちにメリハリを失いがちです。さらに、同じ体勢で長時間作業をすると、肩や首、手首に負担がかかり、疲労が蓄積しやすくなります。特に寝返りがしにくい体勢や、キーボードの手元が見えにくい環境では、使いづらさを感じることもあります。
ただ、こうした点に対しては、クッションや補助スタンドの導入、タッチタイピングの習得など、小さな工夫の積み重ねで改善可能です。
5. 今後改善したい点・検討中のアイテム
- 季節別の運用方法 ※暑さ、寒さ対策
- 運動不足への対処方法
- ワイヤレスイヤホンへの切り替え(配線なしで快適に)
6. よくある質問(Q&A)
Q. 目が疲れやすくなりませんか?
A. モニターの高さと距離を工夫すれば机に座って作業するのと変わりません。
Q. 家族や同居人に迷惑をかけませんか?
A. イヤホンを使えば静かに作業でき、早朝作業でも安心です。
Q. 作業しながら寝落ちしませんか?
A. 可能性としてはあります。ただ眠くなったらそのまま寝れば良いので楽です。あとは作業する時間帯を朝にすればよいかと。
Q. モニターが顔に落ちてこないか心配です。
A. しっかり固定すれば安全です。
Q. キーボードやマウスはどこに置いてますか?
A. 仰向けで操作していますので骨盤のやや下のあたりにキーボードをおいてタイピングしています。マウスは右脇においてます。トラックボールマウスが特に使いやすいです。
Q. 仰向けで画面を見ると首が痛くなりませんか?
A. モニターの角度を目線に合わせて調整することで解消しています。目線より下の方にモニターが来るように調整すると首の負担が少なく楽です。
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